にゃんこままの部屋

その時々に感じたことを、日記風につづります。

「のだめカンタービレ」 第5話 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調

2006-11-14 10:44:33 | 映画  テレビ
シュトレーゼマン指揮、千秋ピアノ演奏、Aオケ入魂の演奏会がついに番組に登場しました。

シュトレーゼマンは千秋に「半端な演奏ではいけない!」と厳しく忠告します。
「見せ方、全身で・・・音楽に没頭しなさい!」と。

演奏される曲は、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18

フィギュアスケートファンのかたなら、トリノオリンピックで村主選手、高橋選手が使用した曲だということにすぐお気づきでしょう。

もし、昨日の放送が観れていない方はこちらで曲の冒頭部分のみですが試聴下さい。

この作品、そして作曲したセルゲイ・ラフマニノフの詳しい説明はこちらをご覧下さい。



第1楽章 Moderato(中庸な速さで)

 オーケストラの沈黙の中、独奏ピアノの静かな和音で始まります。弦楽器のユニゾンで流れ出す情熱的な第1主題と、木管による憧れに満ちた第2主題が交互に登場し、独奏ピアノが超絶技巧を駆使しつつ、華麗にその間を飛び跳ね続けます。最後はハ短調の和音で、劇的に結ばれます。


第2楽章 Adagio sostenuto(ゆっくり、音を保って)

 この楽章は、まさにラフマニノフの真骨頂とも言えます。低弦楽器に導かれてピアノが静かに瞑想的な伴奏音型を弾き始め、さらにフルートとクラリネットの美しいソロに、独奏ピアノが応えます。このメロディを聴いて涙を流し、この曲のファンになった人も多いはずです。カデンツァののち弦楽器により冒頭の旋律が回帰し、最後はピアノだけで静かに終わります。


第3楽章 Allegro scherzando(快速に、諧謔的に)

 前楽章の静かな終止を引き継ぎ、弦楽器も負けじとそっと入ります。独奏ピアノは、カデンツァが終わってもなお超絶技巧が続きます。哀愁を帯びた旋律がオーボエと弦楽器に現れますが(このテーマは映画「逢い引き」の音楽にも使われています)、この楽章では旋律の美しさに加えて歯切れの良いリズムが楽章全体を支配しており、またそのリード役としてシンバルが大変効果的に使われています。そして、息をもつかせず最後のクライマックスへと向かって行くのです。


*実際にドラマでの演奏風景は曲は1楽章の冒頭からクライマックス、そして3楽章のラストでした。






千秋は、演奏終了後、師匠のシュトレーゼマンに「もう歳なんだから、お酒・たばこ・女遊び は、ほどほどにして、長生きしてください。」
と頼みます。
千秋の心の中で、シュトレーゼマンを師と仰ぎ、慕う気持ちは大きくふくれあがっていたのです。

シュトレーゼマンは、実は千秋の通う大学の秋吉久美子さん演じる理事長と、若かりし日に淡い恋心を抱きあっていた仲だったのですね。
そういう過去もあって、シュトレーゼマンはこの大学にやってきたのでした。

そして千秋の並ならぬ才能をシュトレーゼマンは見抜きます。
千秋のみならず、のだめにも・・。






今回はギャグは少なかったですが、Sオケの「ラブソティ・イン・ブルー」とAオケの「ラフマニノフ」の2本立ては実に豪華でした。

今回の音楽ポイントは「見せる音楽」ということでしたね。
 音楽の表現は演奏される音だけではない、見え方・パーフォマンスも音楽表現である。
 パーフォーマンスをすることにより観客の沸き立つエネルギーが返って来て、そこで音楽はどんどん盛り上がっていく。
 パーフォマンスすることにより、自分に酔える。
 自分に酔う。
 それは他人を拒絶する「俺様」で、理性的分析的な千秋には欠けていたことでした。
 それをSオケの舞台(マングースの着ぐるみで、ピアニカの演奏するのだめは違和感なかったですね~)から学んだ千秋でした。

 一方、千秋のピアノ演奏を聴いて、のだめは「もっとピアノの練習をしなきゃ!」と自覚します。

 千秋とのだめはお互いに刺激しあって、これからも音楽的才能を高めあっていくことでしょう。





「のだめカンタービレ」の公式HPはこちらです。


「のだめオーケストラ」こちらから試聴できます。


 *これまでに書いた「のだめカンタービレ」に関する記事

    ドラマ「のだめカンタービレ」第1話

    生で聴く「のだめカンタービレ」の音楽会 茂木さんの楽しいお話を交えて

    ドラマ「のだめカンタビーレ」第3話 

    ドラマ「のだめカンタビーレ」第4話
コメント (9)
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